用途に応じた軽トラの様々な形 軽トラにオープンカーがあるの?

軽トラはトラックの中でも最も小さい部類となり、家庭で利用される事の多いとても一般的な乗り物です。

最大積載量が350kgで業務用で無ければ十分ですし、税金や保険料も通常のトラックより低額で済むので持ちやすい車です。
基本的には自営業・農家で利用される事が多く、小回りが利くため細い路地でも農道でも乗りやすいく農家で使われる事が多いのはやはり利便性です。出荷する野菜や果物は荷台に乗せて運べますし、農具でもどんな小道具でも乗せられます。

軽トラがオープンカーに?

軽トラが変わった使われ方をする事もあって、それはリンゴやブドウの果樹園でよく見られます。

リンゴとブドウに共通するのは枝が低く、下方向に垂れて生っている部分でこれだと車が通れません。そこで天井部分を取り外し、枝の下を自由に動き回れるようにする農家が全国に多く居ます。

「えっ、そんな事して良いの?」と思われるかもしれませんが、これは違反となっています。しかし公道を走らなければ良い訳で、私有地である農地内では誰にも咎められる事はありません。

しかしちょっとでも敷地内から出る事は出来ず、採ったリンゴ・ブドウは別の軽トラに乗り換えて持っていく…という事はどこの農家でも見られる光景です。いくら私道とは言え、このような改造は望ましくないと思われているのでしょうか?

実はそんな事は無く、例えば総務省が推し進めている「地域おこし協力隊」のある自治体のリンゴ農家作業では、この「オープン軽トラ」がイメージ写真として利用された事もあります。

すでに日本では広く浸透している改造軽トラだったのですね。

軽トラの幌は雨よけというよりも…?

軽トラはそれぞれの仕事・暮らしによって改造される事もありました。しかし元々変わった形状をしている軽トラもあります。

これもやはり農家で使われる軽トラなのですが、荷台部分に日よけが付いているのです。

軽トラと言えば荷台部分に屋根が無いというのが特徴で、むしろこれが使いやすさの理由になっていました。

しかし雨が降れば当然荷台に乗せた物は濡れてしまいますし、農作物だとそれは種類によっては品質が損なわれる事にもなります。

そこで雨よけとしての屋根(幌)の付いた軽トラが沢山販売されて来ました。

そもそも取り外し可能で、別売りという事も多いのですが何も雨対策だけがニーズではありませんでした。それは「日光」という存在があって、やはり夏の暑い時期は雨よりも強い日差しが厄介だったりします。
シートが普通の幌よりも薄めになっているので、光も適度に入りますしデザイン的にも白っぽいものが多くしっくりきやすいのです。

何よりも取り扱いが簡単で、価格も安いという事でどんどん利用者も増えています。

軽トラが多く乗られているのは実は大都会?

地方の農村部に行くと、国道などでも軽トラが沢山走っている様子を見る事ができます。農業が盛んですと軽トラに乗る人も多くなる訳で、このような光景はごく自然だと言えます。

実際に軽トラ(軽貨物車)に乗る家庭の比率を都道府県別に示したランキングを見てみると、長野県・高知県・秋田県など農業が盛んな県が上位に位置しています。

長野はそれこそリンゴやレタスなど様々な農産物が生産されており、高知もピーマン・ショウガなど四国を代表する農業県となっています。

しかしこのランキングで1位なのは実は東京都なのです。

これは農業というよりも、単純に軽貨物車が多く製造されているためと推測されます。実際に普通自動車が多く製造されている愛知県が、このランキングでは最下位にもなっています。

軽トラは非常に便利な乗り物として、農家または町工場でも多く乗られています。これからもニーズは減らないでしょうし、替えの利かない乗り物だとも言えるでしょう。

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