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皆さんの当たり前のように保有している「自動車」、普段から、仕事や通勤、ドライブなどのレクレーションに使われていると思います。高額な金額を払って購入した、この自動車も、あなたにとってはとても大切な資産です。

皆さんの生活の状況などによってこの先、乗り換えることもあり得ます。乗り換えとなると、多くの方が新車を購入するディーラーへ下取りに出す事となりますが、ここで査定という要素が入ってきます。

大切に乗ってきた資産に査定が入るという事ですね。その場合、誰しもが少しでも高く査定されたいと思います。しかし事実、ディーラーの下取りと、買取専門店での買取は査定結果に大きな差が生まれます。

一般的に、「ディーラーの下取りは安い。」と呪文のように言い伝えられ、なぜ安いのか詳細について聞いたことはほぼありません。そこで、今回は、「なぜディーラーは下取り金額が安いのか?」とういことについて説明して行きます。

ディーラー下取が安い理由①「リセールのルートの違い」

ディーラーの下取が中古車買取店の買取に比べ安い理由のひとつ目は「リセールルートの違い」です。もうこれに尽きます、1番大きな要因なので1番最初に説明します。

ディーラーの業務内容として以下のような業務があげられます。

  1. 新車販売
  2. 中古車販売
  3. 車検整備
  4. 一般整備(故障修理など)

ディーラーにて下取りされた車両は、2番の中古車として、リセールされます。これ以外に下取りした車両がリセールされる道はありません。リセールのルートがこの一択に限られるため、高額な査定額で下取りをしても売値を高くする事が出来ません。さらにディーラーにとって売れ残るリスクも大きくなります。

そのため、高値がつくことは期待できません。ディーラーにとって在庫が多くなってしまうことはどうしても避けたいからです。

ディーラー下取が安い理由②「希少価値などに柔軟に対応できない」

この項目に対して①で説明した部分が関わってきます。

買取専門店は、中古市場の莫大な数の情報を持っています。

例えば、

  • この車種は売れている
  • この車種のこの色が売れる
  • グレードは×××が売れる

などの情報を豊富に持っています。

この情報を、最大限フィードバックして査定してもらう事が出来ます。

一方のディーラーですが、日本自動車査定協会で定められた最低限の査定方法を参考にして金額をつけるのみです。ディーラーの営業マンはリアルタイムでの需要を知らないまま、規定に則り査定します。いくらレアな車種・グレード・色の車でも、年式、走行距離、使用用途や、外装の綺麗さでしか評価されないのです。

ディーラー下取が安い理由③「アフターパーツまで査定できない」

水平対向エンジンの画像ディーラーではあくまでも純正状態に対して、現状を比較して査定額を決めます。装着して間もないタイヤを装着している、内装部品を新品に交換したばかりである等の場合はプラスで価値を認められますが、アフターパーツを装着している場合は当てはまりません。

その点、買取専門業者は、先にも書いた通り、リセールのルートが広いため、アフターパーツまで査定してもらえます。

オークションで販売したりする場合は、純正が高いとは限りません。高価なパーツや、走行性能を格段にレベルアップできるパーツが装着されている場合、その部品に対して価値が生まれます。

例えばサーキット走行が趣味の方が、かなりの金額を積んでコテコテにカスタマイズしていても、ディーラーからは評価されません。(純正部品があればそれに対しての評価、純正部品がなければマイナス)

しかし、買取専門店であれば、買い取ってもサーキット仕様として付加価値をつけて販売できますし、純正部品がセットであれば、さらにプラスで評価してもらうことができます。

ディーラー下取が安い理由④「ディーラーには競合相手がいない」

ディーラーはあくまでもディーラーです。メインは新車販売ですし、仕入れ(ディーラーで乗り換えるお客さんの下取り)が少ないので、最低限、売れれば良いのです。

それに比べ、買取専門店は種類も豊富で、競合する会社も数多くあります。「より多くの車を当社で買取したい!」と考えるわけで、答えは容易ですね。他社に負けないように、買取金額も強化されます。

ディーラー下取が安い理由⑤「下取り価格のボトムが低い」

大抵のディーラー下取りでは、最初に提示される下取り金額は、市場の相場に比べ、かなり低く出します。最低限基準に則り、買取価格を決めておきます。

話しは進み、新しく買う車両の値段交渉になった場合、ディーラーとしても新車を沢山売りたいですよね。

ただ、買う側も安くしてほしい。そこで営業マンは、利益とお客さんの要望のバランスを計算して、値引き対応します。

男性営業マンの画像そしてここで、下取りの話に戻るわけです。「これ以上は値引きできませんよ!ですが頑張らせていただきます。お客様の下取りの金額を〇〇万円プラスします!」と言った具合に下取り価格に上乗せします。

お客さんは得した気分ですが、最初に低く見積もった分、後から少し上乗せしただけです。この金額は大体、市場の買取金額と同等のぐらいになります。

しかし、お客さんはとてもお得に新車を買えた気持ちになるのです。

これは多くの方が、新車購入時に経験したことがあると思いますが、ディーラーの常套手段ともいうべき戦術のひとつなので、本当に得なのかを見極める必要があります。

ディーラー下取が安い5つの理由 まとめ

以上の5つの理由からディーラーの買取は安いと思われます。

ただ、どのディーラーも安いかと言うと、そうではありません。お客さんのために、精一杯頑張ってくれる営業マンがいる事も事実です。

特に、高年式で走行距離の少ない極上の中古車を下取りに出す場合、中古車買取専門店と同等の下取り金額を提示してくれる場合もあります。

ディーラーの下取も選択肢に入れつつ、中古車買取店でも買取査定を受けるのが最良の選択と言えます。

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