車に詳しくない人からすると、軽トラはどれも同じだとおもわれがちですが、実は各メーカーそれぞれの個性が注ぎ込まれています。地方に行けばゴミだしなどの日常生活にも使用されていますし、農作業でも大活躍する軽トラは、日本の生活にマッチした便利な道具だといえます。
軽トラはOEM製品を含めると、すべての軽自動車メーカーから販売されていますが、実は各社でさまざまな特色を打ち出しています。
軽トラは、一般的な車と同じように2WDと4WDの2つの駆動方式があります。未舗装路を頻繁に走るという場合には4WDが人気で、荷台に荷物をたくさん積んだりする場合には、2WDより4WDの方がおすすめとなります。
ただメーカーによって後輪駆動の方式が異なり、スズキのキャリイやダイハツのハイゼットトラックはFR(フロントエンジン・リア駆動)、ホンダのアクティトラックはMR(ミッドシップエンジン・リア駆動)、スバルのサンバートラックはRR(リアエンジン・リア駆動)というように、エンジンの搭載されている位置は異なりますが駆動はすべて後輪で行っています。
近年流通している軽トラはATのものもありますが、中古車は6~7割がMTとなっていますから、AT限定の運転免許の人は、選択肢が少なくなってしまいますから注意が必要です。
数ある軽トラの中でおすすめはダイハツ ハイゼットトラック
おすすめの軽トラは、ダイハツのハイゼットトラックで、軽自動車の常識を覆したモデルで、9種類ものボディカラーを設定していますから、軽キャンピングカーのベース車としても人気があり、座席後方にスペースを設けてリクライニングが可能となったジャンボや、頭上空間を高くしたハイルーフなどさまざまなモデルが登場しています。
一般的な軽トラは座席は直角でリクライニングができませんから、今までの軽トラのイメージをがらっとかえたモデルといえます。
また女性が運転することも多い軽トラですから、紫外線を約99パーセントカットするガラスや、化粧直しができるバニティミラーなども装備した、ビューティパックも用意されていますから、男女問わず人気のモデルとなっています。
ハイゼットトラックの歴史について
ハイゼットトラックのルーツは、MP5型ミゼットトラックで、このミゼットの上位版(HI)としてハイゼットが誕生しました。
ミゼットはオートバイのコンポーネントを利用した通称オート3輪で、第一次大戦後の1920年代から独自の発展を遂げて普及していきました。
初代のハイゼットトラックは空冷356cc 二気筒でボンネットトラックでした。
初代から現在のハイゼットトラックに至るまで進歩を続けてきたハイゼットは、現在では80種類以上のバリエーションを持ち、多種多様となっています。
最近はさまざまな会社からキャンピングカーが販売されていますが、ハイゼットベースのキャンピングカーも人気があり、軽とはいえ居住性には目を見張るものがあります。
ハゼットの中で最も熱いモデル「ハイゼットジャンボ」
ハイゼットの中でもハイゼットジャンボは今一番熱い軽トラで、運転室を後ろへ伸ばし、屋根をハイルーフで高くし、リクライニングが可能なシートと大型トラックのような窓を採用しているのが大きな特徴となっています。
ハイゼットジャンボは1983年に登場し、常に室内の快適さと広さを求めるユーザーから大きな支持を得ています。
ハイゼットジャンボの実燃費は約15.5km/Lで、総排気量は658ccで走行性能では高い評価を受けているハイゼットジャンボですが、燃費はあまりよくないと行った声も少なくありません。
ただなんといってもハイゼットジャンボの魅力はそのデザイン性にあります。今までの軽トラのイメージを覆すようなおしゃれなデザインとボディカラーとなっていますから、非常に高い評価を受けています。
軽トラで唯一リクライニングできますし、シートのクッションも良いので乗用車のような乗り心地となっています。これから軽トラデビューをするという人にはおすすめの一台となっています。