建設現場で活躍する深ダンプの画像

車で走っているときに、街中でイロイロな建設現場を目にすることがあるでしょう。建設現場で活躍するトラックにを建設系トラックと呼ぶ方もいますが、建設系トラックとはいったい何でしょうか。

建設現場では資材や機材を建設現場に運んだり、逆に建設現場から残土などを外へ搬出したり、建設現場に欠かせない運搬手段がトラックです。運ぶ荷物の種類や目的によって、様々な種類のトラックがあります。

ダンプカー

駐車場に並んでいるダンプカー

建設現場では、まず基礎の掘削をするために、たくさんの残土が発生します。それらの残土は国や県で指定された残土処分場で処分しなければなりませんが、建設現場から残土処分場まではダンプカーで土を運搬します。トラックの中でも、一番皆さんに親しみやすい種類ではないでしょうか。

ダンプトラックがなければ基礎掘削で発生する残土を残土処分地に移動することができません。また建築工事で多いのがコンクリート打設ですが、コンクリートに使用される砂を運ぶのはダンプトラックの役目です。重量のある流動物の移動にはダンプトラックが最も適しています。

ちなみに私たちが一般的に目にするダンプはリアダンプと呼ばれています。ベッセルという土砂を積載する容器をつかって、ダンプの後方に土砂を積み下ろしをするのが役目です。ベッセルは油圧の力を利用して斜めに傾けることができるので、砂などを積み下ろしできます。

深ダンプ

道路を走行する大きな深ダンプの画像

ダンプカーには流動性のある土砂を積載するためのベッセルが備え付けられています。ベッセルの周囲は「アオリ」と称される壁が設置されますが、それは大抵40cm程度です。深ダンプになればそのサイズが大きく変化するということです。高さが1メートルを超すような、大きなベッセルを持っているものもたくさんあります。

なぜベッセルの「アオリ」を高くしなければならないのでしょうか。「アオリ」を高くすることによって、水分を多量に含む流動性のある土砂を一回で大量に運ぶことができるからです。そのためにダンプトラックの製造業者は、争うようにしてダンプトラックの「アオリ」を高くする傾向がありますが、1メートル程度が限界です。ダンプトラックの積載重量に制限があるからです。

ユニッククレーン車

駐車場にある3台のユニック車

建設現場で資材の運送に欠かせないのがユニッククレーン車です。

これはトラックのキャブと荷台の間に小さなクレーン装置が備え付けられた特別なトラックです。クレーン付きトラックは「ユニック車」と呼ばれますが、最初にクレーン付きトラックを開発した会社が「ユニック車」と命名したからです。

コンクリートミキサー車

ミキサー車の画像

土木、建築にかかわらず建設工事で欠かせないのがコンクリートミキサー車です。コンクリートミキサー車は、「アジテーター」とも呼ばれています。これはもちろん生コンクリートを現場まで運搬するための特別なトラックです。

その昔は建設現場で、セメントや骨材と呼ばれる砂や砂利を水で混ぜ合わせて、コンクリートを練り混ぜる方式が主体でしたが、今では生コンクリート工場からアジテーターを使って、建設現場まで生コンを自由に運搬できる時代となりました。

今時の生コンに要求されるのは、生コンの圧縮強度を保証する現場でのテストピース採取です。現場で採取されたテストピースを使って圧縮強度試験が行われます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

この記事では建設現場で活躍するトラックを4種類、ご紹介いたしましたが、建設現場で活躍するのはトラックだけでなく重機や建設機械など様々な乗り物が活躍しています。

もし、あなたが建設現場の近くを通るときは、その現場でどんな乗り物が活躍しているのか観察してみてはいかがでしょうか?

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