トラックは運転しづらいと想像している方が多いと思いますが、実はそうではありません。
もちろんトラックにもよりますが、車高がとても高く、運転席側と助手席側にいくつもミラーがついています。この複数のミラーはトラックの長さが長くなるほど増えるので、死角になりやすいスペースの確認にも役立ちます。
ハンドルもパワステのものがほとんどなので、普通乗用車を運転する感覚とそれほど大差はありません。また、乗用車と比べてクッション性が高く、運転席も広いので運転好きの方には快適なスペースと言えるでしょう。
気をつけなければならないのは、右左折のときです。自身の乗っている車の長さなども考慮に入れながらハンドルを切らなければならないため、左に曲がるときに少し右に振ってから左に曲がるトラックを見かけるのはそのためです。
10tなどの場合には、運転席の後ろにベンチシートがあり、大半の長距離トラックの運転手はそこで仮眠を取ります。
トラックの運転はミッション免許が必要なの?
トラックの運転はミッションでなければならないと考えている方も多いようですが、最近では、セミオートマやオートマのトラックも増えてきています。
セミオートマというのは、自動でシフト操作を行ってくれ、クラッチ操作をしなくてもよいものです。こちらのセミオートマのトラックであれば、オートマ免許で運転することが可能です。
オートマのトラックであればもちろん、オートマ免許で運転することができます。
セミオートマは、クラッチ操作をしなくても良いため、信号の多い道路でも行う操作が少なくストレスの軽減にもつながるようです。ただ、坂道の途中で停車してしまった場合には、サイドブレーキを使って発信した方が無難でしょう。
坂道発進補助装置がついているものもありますが、重い荷物などを積んでいたり、荷物の比重が後ろにあると、どうしても後ろに引っ張られる力が強くなるため注意が必要です。
ミッション車のトラックにも、坂道で後ろに下がらないよう設定するボタンがついているものもあります。
また、デザイン性を重視したトラック、速度抑制装置がついているトラック、自動ブレーキを搭載しているトラックなどもあり、トラック業界が、見た目も重視しつつ、より安全なトラックを製造することに邁進していることがうかがえます。